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「四ツ谷駅周辺・番町」 緑の多いブランドエリアで裏道散歩

2023-07-12
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「四ツ谷駅周辺・番町」 緑の多いブランドエリアで裏道散歩

寄り道散歩 (2023/05/26 21:52)
新宿通り沿いの賑わいから一歩裏側へ入ると、住宅・学校・オフィスなどさまざま。外濠周辺の緑や赤坂離宮の風景も美しい。のんびりと散歩を楽しみたい人にとって、四谷・番町周辺は穴場だ。

0JR「四ツ谷駅」下車
JR「四ツ谷駅」下車→四ツ谷・麹町口改札を出る。すぐ右に①がある。
寄り道散歩 (2023/05/26 21:44)
道案内 東京メトロ丸の内線「四ツ谷駅」下車
東京メトロ南北線「四ツ谷駅」下車
東京メトロ南北線「四ツ谷駅」下車→麹町方面改札を出る。出口3へ向かう。出口3から左に進むとJRの四ツ谷・麹町口改札前に出る。すぐ先に①がある。
東京メトロ丸の内線「四ツ谷駅」下車
東京メトロ丸の内線「四ツ谷駅」下車→赤坂方面改札1を出る。右側の通路を直進、大通りに出たら右側にある横断歩道を渡り、JR四ツ谷駅麹町口に入り階段を下りる。左側に①がある。
1「江戸城外堀史跡展示広場―外堀と鉄道―」兜のレリーフは必見
駅構内に設けられた展示施設である。四ツ谷駅周辺の移り変わりを、外堀普請・玉川上水・鉄道開業の視点から解説している。飾られている兜のレリーフ(レプリカ)は、甲武鉄道(JR中央線の前身)開通時に四ツ谷駅手前の「旧御所トンネル」に付けられていたものだ。
寄り道散歩 (2023/05/26 21:46)
道案内 「四谷見附跡石垣」へ
「四谷見附跡石垣」へ
麹町口への階段を上がり地上に出る。
左に進み、横断歩道を渡ると石垣がある。
2「四谷見附跡石垣」江戸城防衛の役割
かつてここには石垣で囲まれた大きな桝形があり、四谷見附(四谷門)が築かれていた。明治5(1872)年に門や渡櫓は取り壊され、明治20(1887)年には石垣も一部を残して撤去された。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:06)
道案内 「新四ツ谷見附橋」へ
「新四ツ谷見附橋」へ
石垣の前を左折、外濠に架かる橋を渡る。
3「新四ツ谷見附橋」「新」が付いているが元からあったのはこちらの橋
古くは四谷見附門橋といわれており、四谷門を出るとこの橋を渡り新宿方面に向かった。玉川上水の掛樋が設置されていたのもこの橋である。お隣の四谷見附橋は、初代が大正2(1913)年に架けられるまでなかった。橋の下の外濠だった部分は、明治時代の鉄道敷設のときに一部が埋め立てられ、さらに昭和の終戦直後に瓦礫の埋設等で完全に埋められた。現在は四ツ谷駅や外濠公園などとして使われている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:07)
道案内 「コモレ四谷」へ
「コモレ四谷」へ
橋の先、交差点(四谷見附北)を渡ると右手に大きなビルがある。
4「コモレ四谷」ビルの北側に緑を生かした広場あり
新宿区立四谷第三小学校や財務省職員住宅などの跡地を再開発して令和元(2019)年に竣工した。オフィスや住宅、学校、商業施設などが入る複合型ビルである。四ツ谷駅近くにはこれまでスーパーマーケットが無かったのだが、このビルの中に開店したので便利になったともっぱらの評判である。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:10)
道案内 「迎賓館赤坂離宮」へ 見どころポイント有り
「迎賓館赤坂離宮」へ
元の交差点(四谷見附北)まで戻る。
先ほどの道(三栄通り)を直進する。この道が本来の甲州街道の道筋である。
最初の信号(四谷一丁目)を左折し直進すると大通り(新宿通り)に出る。
横断歩道を渡って右に進む。
一本目の横道を左に入る。少し先に、たいやきの店がある。

わかばを過ぎ、さらに奥に進む。
道なりに左・右とカギ型に曲がる。
左側一本目の細い路地(タイル敷き)に入る。
道なりに右・左とカギ型に曲がり、その後直進する。
突き当りに区立四谷中学校のグランドがある。ここを右折して進む。
左に四谷見附公園(トイレあり)がある。公園の中を通り抜け大通りに出る。
信号「学習院初等科前」で道の反対側に渡る。前方左に迎賓館がある。

先ほどの「学習院初等科前」交差点から迎賓館を左に見て直進すると、参観者入り口がある。
参観に立ち寄らないなら「学習院初等科前」交差点を左に進むと、迎賓館正面正門になる。
aたいやきわかば
「たいやきわかば」は行列のできる人気店。尻尾までアンコがいっぱいのたいやき(¥190)が名物だ。定休日・日曜
寄り道散歩 (2023/05/26 22:12)
5「迎賓館赤坂離宮」予約なしでも参観可能
江戸時代、ここから赤坂・青山までの一帯が紀州徳川家の屋敷地であった。明治42(1909)年に当時皇太子であった大正天皇のための御所として現在の建物が建てられた。設計は片山東熊(とうくま)である。第2次大戦後、国会図書館として使われた時期もあったが、昭和49(1974)年改修を経て迎賓館としての使用が始まった。
庭園のみの参観は¥300、本館・庭園は¥1500。和風別館の参観には事前予約が必要である。水曜日は休館。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:12)
道案内 「迎賓館赤坂離宮前休憩所」へ
「迎賓館赤坂離宮前休憩所」へ
参観に立ち寄るなら参観後の出口は正面正門からになっている。
参観に立ち寄らないなら「学習院初等科前」交差点を左に進むと、迎賓館正面正門になる。

迎賓館正門の前は広い公園になっている。中に入る。
6「迎賓館赤坂離宮前休憩所」秘密の休憩場所
公園(若葉東公園)内に設置された施設である。地下一階にレストランカフェや売店などがあり、ゆっくり休憩できる椅子やテーブルが用意されている。大きな吹き抜けから日光が入り、明るくて気持ちがよい。トイレあり。水曜定休
寄り道散歩 (2023/05/26 22:14)
道案内 「喰違見附跡」へ 見どころポイント有り
「喰違見附跡」へ
迎賓館正門前に戻り、左に進む。
信号「若葉東」の交差点を右に進む。直進すると右に武家屋敷門がある。
b迎賓館東門
迎賓館東門として使われているこの門は、明治期に紀州徳川家の屋敷門を移築したものだ。移築の際に両側が短く改修されたといわれている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:15)
7「喰違見附跡」小さいが江戸城外郭門のひとつ
外濠を渡る道の先が曲げられていることから「喰違い」の名がついた。江戸時代の早い時期に整備された江戸城方面への入り口であり、他の見附門に比べると規模が小さい。道の右側は水のある弁慶濠、左側の真田濠は埋め立てられて上智大学のグランドとして使われている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:16)
道案内 「心法寺」へ  見どころポイント有り
「心法寺」へ
喰違見附跡を過ぎ直進する。
紀尾井坂を下る。右側はホテルニューオータニ。
坂下の変則十字路を左折する。
緩やかな長い上り坂(清水坂)を直進する。

坂を上がりきると新宿通り(麹町六丁目信号)に出る。
横断歩道で反対側に渡り、小公園前を左に進む。
二本目を右折すると、正面にお寺の本堂が見える。
c桜並木
左側の土手を上がると桜並木がある。大学グランド越しの景色も良い。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:18)
d上智大学コンクリート塀の装飾
清水坂の左側には上智大学の古いコンクリート塀が続いている。塀際に建っている校舎の壁には「丸」や「四つ葉」などの装飾が施されている。この装飾に関して大学に詳しい記録が残っておらず、単なるモチーフなのかそれとも何か意味があるのかはよくわかっていないとのことだ。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:21)
8「心法寺」千代田区内に3つしかない寺のひとつ
慶長2(1597)年に開創された浄土宗の寺である。家康の江戸入府に三河から同行してきた然翁聖山聖人(ねんおうせいざんしょうにん)によって開かれた。千代田区内で墓地がある寺はここだけである。
境内に塩地蔵がある。お地蔵さんの体に塩を塗り、健康を祈願するとご利益があるそうだ。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:22)
道案内 日本テレビの本社ビルとスタジオ跡地 見どころポイント有り
「善国寺坂」へ
心法寺を出て元に戻り、新宿通りを先に進む。
一本目を右に入る。(「番町文人通り」の表示あり)
しばらく直進する。最初の十字路に面して、石垣のあるマンションが建っている。

元の道をそのまま直進する。
信号のある十字路に出たら、大通り(日本テレビ通り)を渡り、右に進む。
左側には公園と駐車場がある。

公園(番町の森)と駐車場を左に見ながら大通りを直進する。
二つ目の信号あたりから上り坂(善国寺坂)になる。
日本テレビの本社ビルとスタジオ跡地
かつてこの公園(番町の森)と駐車場の場所に日本テレビの本社ビルとスタジオがあった。平成15(2003)年から平成16(2004)年にかけて日本テレビは汐留に移転をしたが、旧本社とスタジオは麹町分室などとして使用され続けた。平成30(2018)年にこの敷地内に新たに番町スタジオを新築したことを機に、旧社屋等は平成32(2020)年までにすべて取り壊された。公園や駐車場の土地は現在も日本テレビが所有しており、再度活用される可能性もある。
e「有島武郎・有島生馬・里見弴旧居跡」の説明板
石垣に「有島武郎・有島生馬・里見弴旧居跡」の説明板がかけられている。この3人は兄弟であり、この場所が実家であった。武郎と弴は作家、生馬は画家として知られている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:25)
f「菊池寛旧居跡」の説明板
隣の家との境付近に「菊池寛旧居跡」の説明板がある。作家・菊池寛は有島武郎邸の一部を借りて住み、大正12(1923)年にはここで雑誌「文藝春秋」を創刊した。菊池寛は芥川賞・直木賞を創設した人物としても知られている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:25)
9「善国寺坂」寺は引っ越したが坂名は残った
かつて坂の右側に善国寺があったことが坂名の由来である。寛政4(1595)年の火事で寺が類焼し、寺の敷地は火除地となり移転させられた。移転した場所は新宿区神楽坂五丁目、神楽坂の毘沙門天として賑わっているあの善国寺だ。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:27)
道案内 「千代田区立九段小学校」へ 見どころポイント有り
「千代田区立九段小学校」へ
信号を過ぎてすぐ左に、うなぎの老舗「秋本」がある。

うなぎ秋本のすぐ脇の路地を入る。
路地を突き当りまで進み、右に曲がると階段が見える。
階段を上がり、通りに出たら左に進む。
一本目の横道を左に入る。

この路地には、かなり昔からここにある古い住宅が残っている。タイムスリップしたような不思議な場所だ。
路地は途中で右に曲がり、表通りに抜ける。
表通りに出たら左に進み、坂「正和(しょうわ)坂」を下る。
信号のある十字路をこえて、坂を上がり突き当りまで直進する。(右側には女子学院中学校・高等学校がある。)
突き当りすぐ右にあるマンションとマンションの間の歩行者用通路をぬける。
通りに出たら右折して直進する。
信号のある交差点の左に東郷元帥記念公園(トイレあり)がある。公園には後で戻ってくるので先に進むと隣は小学校である。
gうなぎ秋本
うなぎ秋本は創業明治42(1909)年、ミュシュラン☆の名店だ。夜のコースはちょっと・・・という人も、お昼にいかがでしょう。日曜・祝日・第2土曜は休み。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:30)
10「千代田区立九段小学校」レトロな外観に歴史を感じる
明治36(1903)年に東京市上六(かみろく)尋常小学校として開校した。現校舎は、平成30(2018)年に竣工したものだが、大正15(1926)年に建てられた旧校舎の外観を再現することで歴史的価値の継承が図られている。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:31)
道案内 「東郷元帥記念公園」へ
「東郷元帥記念公園」へ
九段小学校すぐ横の路地を左に入る。
突き当りにある折り返しの階段を上る。
上ったら直進する。表通りに出たら左折。この辺りの商店は昔ながらの雰囲気が残っている。
信号(東郷公園前)を左折し、坂道(東郷坂)を下る。
11「東郷元帥記念公園」ライオン像がまもる公園
明治の軍人・東郷平八郎連合艦隊司令長官の邸宅のあった場所である。建物は戦災で焼失し、敷地内に置かれていたライオン像と力石などしか残っていない。東郷の没後に敷地が東京市に寄付され、もともとあった下段部分の公園と合わせて昭和13(1938)年に開園した。現在改修工事中であり、下段部分は工事が終了したが、上段部分は2024年春に完成予定である。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:32)
道案内 「駐日ローマ法王庁・大使館」へ
「駐日ローマ法王庁・大使館」へ
東郷坂を下って、信号のある交差点を過ぎると行人坂の上りになる。
次の十字路を左折して進む。
左側にレトロな白い塀のお屋敷がある。
12「駐日ローマ法王庁・大使館」バチカンの大使館。
味の素の社長だった鈴木忠治(ちゅうじ)の元邸宅が大使館として使われている。昭和9(1934)年に建築されたレトロな建物のようだが、高い塀や大きな樹に囲まれていて中が良く見えないのが残念だ。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:33)
道案内 「瀧廉太郎居住地跡の碑」へ
「瀧廉太郎居住地跡の碑」へ
直進し、大通りに出たら右折する。
次の信号を渡った角に説明板とレリーフがある。
13「瀧廉太郎居住地跡の碑」早世の天才作曲家
唱歌「花」「荒城の月」等で知られる音楽家である。明治27(1894)年から約7年間この地に住んでいた。父が内務官僚地方官だったため何回も転居していたが、小学校は東京の麹町尋常小学校を卒業している。大分の高等小学校を卒業後、東京高等師範学校付属音楽学校専修科(東京藝術大学)に進学するため再上京する。ここに住まいを決めたのも子供のころの思い出の地だったからなのかもしれない。実際に家があった場所は、ここから右に少し入ったあたりだそうだ。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:34)
道案内 「イギリス大使館」へ
「イギリス大使館」へ
瀧廉太郎記念碑のある交差点を左折して進む。(Pizza Hutがある方向)
五味(ごみ)坂の下りを直進する。
信号を右折して直進する。
石垣と白い塀がある交差点を左折して進む。
大通り(内堀通り)に出たら、右折して進む。(塀沿いの遊歩道を歩くとよい。)
大きな正門が右手に見えてくる。
14「イギリス大使館」英国工務局が設計した優美な外観
明治7(1874)年12月、この場所に公使館(後に大使館)が建設され現在に至っている。赤レンガ造りの初代の建物は、関東大震災で倒壊し、現在のものは昭和5(1930)年に竣工した。施工は日本の清水建設が担当した。建物の正面上部と正門に掲げられているのは、英国の国章だ。

正門右側の植え込み(大通り側)の中に「サトウ公使植桜の地」の説明板、左側の植え込み(塀沿いの遊歩道側)の中に「アーネスト・サトウ植樹100周年記念碑」がある。通訳(後に公使)として来日したサトウは親日家としても知られ、明治31(1898)年に日英友好の印として公使館内や周辺に桜の木を植えた。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:36)
道案内 「日本カメラ博物館とJCIIフォトサロン」へ 見どころポイント有り
「日本カメラ博物館とJCIIフォトサロン」へ
イギリス大使館を右手に見ながら遊歩道を直進する。
右側に大きな公園がある。

公園を通り抜け、入ってきた門の反対側の門から外に出て、右に進む。
一本目を左折すると、曲がり角のビルのB1に日本カメラ博物館がある。そのすぐ裏のビルの1FにJCIIフォトサロンがある。
h国民公園・皇居外苑半蔵門園地
イギリス大使館の職員住宅だったこの土地は、平成27(2015)年に日本に返還された。環境省はここを英国風の公園に整備し、2023年3月15日に開園した。南側の大きな門の近くに、「駐日英国大使館跡地」の説明板がある。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:37)
15「日本カメラ博物館とJCIIフォトサロン」カメラや写真好きは必見
日本カメラ博物館は小さい博物館ではあるが、日本のカメラ発展を解説した常設展のほかにも、外国製カメラ・珍品カメラの展示などがあり面白い。入館料は¥300 月曜定休。
JCIIフォトサロンはカメラ博物館の付属施設である。入り口を入るとギャラリーがあり、常に写真展が開催されている。入場無料 トイレあり。月曜定休。
またここは幕末から明治にかけての古写真の収集・研究もしている。定期的に古写真展を開催しており、古写真展の図録も数多く販売している。1冊¥1000ほど。
寄り道散歩 (2023/05/26 22:38)
道案内 東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」へ
東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」へ
JCIIフォトサロンを出て左に進む。
途中カギ型に曲がって進むと大通りに出る。左に曲がるとすぐ先が
東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」4番出入り口だ。
16東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」4番出入り口
到着
寄り道散歩 (2023/05/26 22:39)

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寄り道散歩

狭い路地や不思議な地形が大好きで、時には地図やナビゲーションに頼らず表通りを外れた路地裏で迷子になるのも好きです。
どこに繋がっているのか分からないワクワク感がたまりません。



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